戦争を知らない人のための靖国問題 (文春新書)



戦争を知らない人のための靖国問題 (文春新書)
戦争を知らない人のための靖国問題 (文春新書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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よいきっかけになりました

私は靖国神社がなぜ頻繁に取り上げられるのか知りませんでした。
本書を読んで、どこが争点かということを知ることができました。
「戦争」を肌で感覚として理解することはできませんが、こういう歴史があった
ことは日本人であるならば知っておかなくては恥ずかしいと感じました。
本書は、多分に著者の強い思いいれと事実の境目があいまいと感じる点がありました
が、これをきっかけに、類書を読んでみたいとおもいます。
共感は出来ませんでしたが

前半は戦争中どれだけ苦労したか、日本は悲惨だったかを一生懸命訴えていますが、良い悪いは別として私の感性では残念ながら共感は出来ませんでした。なぜ共感できないか理由はわかりません。理屈ではなく感性の問題ですので。後半からは言い訳を熱く語っています。歴史を知るにはとてもいいと思います。
上坂先生の思いは分かるが・・・

 のっけから完全に著者の思いが全開の作品である。靖国を研究しているというより、なぜ靖国はだめなの?とわれわれに問いかけてる感がある。すでに靖国はアジア諸国の外交の駒のひとつとして利用されており、英霊だの分祀だのといっている事態ではない。明確にわれわれが
絶対必要と意思表示しない限りだめだと思うが・・・
少なくとも「無知」ではなくなるのだろうが

本書における著者の主張は一貫しており、その意味では単純かつわかりやすい。
戦争(現在に限って言えば二次大戦)に携わった日本人らの靖国神社への思いの強さはわかる。
個人的に興味深かったのは、靖国の意味が国家によって構築されていることを認めているとみられる記述である(たとえば18頁)。
このあたりには、著者のある程度のバランス感覚を見出せるかもしれない。
しかしもう少し具体的に個々の議論を見ていくと、粗が多すぎる気がする。
意図的なのかそうでないのか、たとえば、靖国の遊就館に二次大戦時に使用された戦闘機などが「展示されているから軍国主義復活だという論理は、通用しない」(42頁)という記述には胡散臭さを覚える。
遊就館においてもっとも問題とされていることは、その展示品ではなく、いわゆる靖国史観と呼ばれるテクストにあることは、この問題に興味を持っている人はほとんど知っているところであろう。
細木数子の個人的な見解を引っ張ってくる意味も、よくわからない。
靖国が日本人の感情にとって重要であることを説きながら、中国のクレームに対しては「条約上」「権利」がないと、冷静に切り捨てる。
私は、それが事実でないと言っているのではなくて、著者の立ち位置がこっそりと変わっていることに疑問を覚えるのだ。
中国のクレームは政治的な意図からくるものであり、日本の靖国参拝は純粋な心からくると決めている向きがある。
遺族の感情や、それに同調する市民の感情は疑うべきではない。
であるならば、もしそれが「誤った」事実認識からくる「構築」された感情だったとしても、中国人が持っていると言われる靖国に対する嫌悪感に対して、著者のようなスタンスが適切かどうかは疑問である。

読んでいて楽しい本だとは思う。でも靖国問題についてすっきりさせてはくれない。
著者の感情的なものはつかめるが。

非常に読みにくい。
高橋哲哉『靖国問題』も読みやすいとは言えないが、本書の著者は資料の扱い方からしてお粗末。また他の方も触れているように、本文も著者の結論を導くような根拠を述べている部分で次の話題に転換してしまう始末。
カバー部分に「国内国外を説き伏せる決定版」とあるが、このような文章で説き伏せられる人がいるのだろうか。樋口裕一氏がPHP新書内で挙げている事例に当てはまるような文章レベルに思えた。



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